印刷職人は美術家であれ

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 この写真は以前東本願寺のお堀で偶然撮影したものだ。

綺麗に撮れたかどうかはプロの目でしか解らない。

親父が活版印刷職人で独立した時に世話になったのがM美術印刷の会長だった。

双方に共通するのが、手差し印刷、すなわち一枚一枚機械の胴に紙を差し込み

印刷する方法だ。それを2色印刷なら2回通す、4色印刷なら4回通す。カラー

印刷ならばCMY+Kプラス要望があればウス藍 ウス赤と印刷し現物と合わせる

。アパレル、とりわけ京都の土地柄呉服関連の仕事が多く、反物、帯を目の前に

して色を合わせる。特殊な色は特色といいCMYKを混ぜ合わすのだが、結構印刷

インキが高く、必要以上のインキは無駄に出来ないが、そこは当時の印刷職人は

印刷柄を見て又使用用紙によってインキの使用度は異なるが、何グラムいるか判

断出来るそれこそ職人技だ。

 上記の写真を撮って思ったのは以前の職人さんが印刷したらどう表現するのか

?製版も今のデジタルとは違いスキャン技術者がいてどうするのか、それこそク

ライアント、カメラマン、印刷担当者、製版技術者、色校正技術者、印刷職人そ

れぞれの技術が融合してなせる技だったし、一つの作品として印刷物が出来たの

だった。

 今はほぼデジタルとなり、それなりの美しい作品が出来るのだが、なんとなし

に重みが無い印刷物となるのは仕方ないのだろうか?製版技術者が居なくなり、

4色機が主流となり、印刷が職人の技とは遠い存在になったのも否定出来ないが

、通販の印刷が伸びて価格破壊となっているが、この鶴が飛び立つような表現が

出来るのは職人同士の役割をわかって通販のような何でも付け合わせ、紙の縦横

目関係無し色も見ないで時間だけで勝負すれば飛び立つ鶴は表現出来ない。

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